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人生には二つの十万時間があるそうだ。

現役を20歳から60歳までの40年間とした場合、

自由になる時間は睡眠、会社を除いた8時間×40年。

退職後の人生を60歳から80歳までの20年とした場合、

睡眠を除いた16時間×20年。それぞれ約十万時間ある。

定年後の十万時間をどう使うか、50歳になる前から準備しておくことが理想である。

 

20年ほど前、ある講演で「一朝一夕にできることではないが、覚えておくといいですよ」と、リタイア後に大切な三つの「K」を教えてもらったことがあった。  

康な身体

族との良好な関係(地域コミュニテイ含む)

済基盤(生活のための資金) 

中でも、家族や地域社会とのコミュニケーションは”育メン”という言葉などない時代の

会社人間の男性には重荷だ。 

女性はパートや会社勤めしていても、日ごろから地域社会との関わりを大切にしているが、会社人間で退職した男性は地域社会との関わりなし、気が付けば会社以外に友人なし、女房殿が出かけ様とすると「おい、俺も一緒に行く」。

女房に嫌われ、ぬれ落ち葉と言われる。

 

幸い現役の頃からいろいろ気づかせてくれた先輩や友人がいたお陰で、趣味を深化させ会社以外の人間関係も少しづつ作ることができた。

現役時代はともかく、家族とのコミュニケーションもまずまず。(と、思っている)